これからの無=魂をどう運営していくべきなのか、
自分が悩み抱える問題を相談したいと伝えたのは、
もう暮れも押し迫る30日の夜であった。
彼は元々大手レーベル会社avexの創立時の中核メンバーである。
氏の手がけプロデュースしたa-nationは大型野外音楽フェスの先駆けとなった。
取締役員を多数歴任した後、現在は音楽業界で培ったその経験と知識を元に独立。
今でも活躍する、様々な著名アーチストの育成やマネージメントに長く携わり、
現在は、地域発信型野外音楽フェス「ONE+NATION music circus」のプロデュースを始め、
各種プロモートやコンテンツプランニングにも精通するその道のプロである。
『何で、芝居をやってるのか?』
『何故、今、小劇団なのか?』
『大体、芝居は面白いのか?』
の質問から始まったQ&A会話方式のストレートな弾丸直球談義は、
今まで聞いた事も考えた事もないような、斬新な思考の連打であり、
まるで気が付かなかった観点や、興業に対しての物事の捉え方の数々。
とにかく、自分にとっては初めから最後まで、目から鱗ばかりの連続で、
ひとつひとつを理解しようと会話に付いて行くのに必死であった。
いかに今まで必要必須な事柄が何も出来ていなかったのか、
座長たる自分の努力不足である事だけはわかったと言うのが正解かも知れない。
まあ大概、完全に打ちのめされてお手上げであった。
『多くの人達に劇団の存在を知って貰うこと』
『公演動員数を強化したい』
芝居を創り続けていける環境作りには、一体何が必要不可欠なのか。
その夜の話は永遠と尽きることなく、あらゆる話に発展し、
気が付けば朝までのはしご酒、時計の針は既に始発時間を回っていた。
中々聞くことが叶わない貴重な経験談やアドバイスはとても勉強となり、
1日の御礼と挨拶をして、帰路に着く帰り支度をしていたタイミングだった。
『で、結論やる?それともやらない?』
『次のミーティングはいつにする?決めないと次に逢う理由がないよね?』
え?!まさかのこの瞬間に次公演をどうするかの決断を促されてる??
今?!それは幾ら何でもさすがに無茶苦茶である。
大体そんな風に責任ある大事な決断をした事がない。
当然の如く返答に詰まり躊躇した自分に、笑いながらもう一度同じように聞かれた。
『やる?やらない?』
自分にあるのは、10代からの表現者としての経験とこの20年間の重みだけ。
興業プロの目から見れば、何の知識も知恵もないに等しいだろう。
それでもその瞬間に、何かに突き動かされたように想いの全てを込めて言った。
『やります!!!』
【座長TERU】
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