昨秋の11月末、
劇団創立20周年記念公演の終幕を見届けるかのように、
自分を誰よりも応援してくれていた1人であった義母が帰天した。
義母は元々絵本編集者出身であったが、
貯蔵する古書コレクション3000点以上にのぼる絵本研究家でもあった。
IBBY(国際児童図書評議会)の会長職を長く歴任していた経緯もあり、
国内外に関わらず、職責柄、児童文学の世界ではかなり著名であったが、
自分にとっては、シンプルに同じ『物語』と『筆(ペン)』を扱う者同士、
常にあらゆる話題は欠くことなく、朝な夕な、時を忘れて議論を交わすも、
迷った時には、人生の教えを乞うて来た『師』であり、
時に年代を超えて語り合う『友』でもあった。
そして同時に義母は、劇団創立以来のこの20年を超える長い歳月を、
どんな時もずっと側で見つめ続けて来た、無=魂史の生き証人のような人であった。
『人に笑顔と希望を運ぶような、人の心を照らし続けられるものを創り続けること』
これが自分に遺された最期の言葉であり、大きな約束となった。
こうして、自分はこの大きな難題に立ち向かう事になったわけだが、
『創り続ける』ことは決して簡単なことではなく、とても難しい。
何であれそうだとは思うが、気力や勢いだけで継続していくことは容易ではない。
20年ひと区切りを迎えた無=魂が、この先ずっと走り続けて行く為には、
新しい目標と指針となるべき目的地、そして今までにない思考や行動力、
根幹からの抜本的改革と進化があらゆるところに必要なのは明らかだった。
スポンサーが付く大手と違い、小劇団運営の抱える問題はなかなかに深刻だ。
劇団自体の経済体力がないのだから、まず基本的な公演基本予算がない。
少しでも経費を浮かせる為に、当然の如く専門外の制作や広告なども兼務する。
しかしながら自分は一表現者であるに過ぎず、その道のプロではないが故に、
今までのやり方をどう改善していけばいいかがわからない。
一体何処から着手して、何処を改め、何処へ向かえば良いのだろうか。
暫くの間、グルグルとループする頭を抱えていたが、
程なく、義母の遺してくれた『人の繋がり』と言う大きな贈り物を知ることになる。
それは昨年の大晦日前日のこと、
元来、義母とは古くからの深い縁と繋がりがあったことで、
年の瀬の忙しい中、花を手向けに来訪してくれた日の必然の巡り逢わせであった。
それが、その後の無=魂の新たな船出の舵切りに、BUDDY=相棒となってくれた
人との『再会』と、真の意味での『出逢い』であった。
【座長TERU】
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